野生の勘と生きたい

主に好きなものを言語化する予定

うたの☆プリンスさまっ♪ Repeat LOVE 音也・トキヤルート感想

 10数年ぶりに乙ゲーの波動を感じたくて、何をしようかと考えた時にswitchに移植されてることを知ってうたプリを購入。自分は主人公に自己投影するよりも主人公と相手の恋愛を見守るモブ的な感じで楽しむ派なので、主人公のキャラがある程度立ってる方が好きだなというのもあり…。

 アニメは大学生の時にハマってた友達に勧められたのをきっかけに全部観たけれど、ハイパーうろ覚え状態なのでそれぞれふわっとした印象しかない状態でプレイ開始。アニメ観た時点で好きだった記憶があるのはセシルと真斗だったけど、1番目のルートは、とりあえず主人公っぽい音也ルートを選択→そこから同室のトキヤ→真斗→レン→那月→翔→セシルの順でクリアした。

というわけで、キャラごとに感想を書き残しておく。
内容は大体ルートクリア時に書き溜めてたもの。

 


音也

 アニメの記憶では、家庭の事情は複雑なところはあるもののとにかく明るい!犬!癒し!陽キャ!って感じだったけれど、ゲームをやると結構癖が強い子だったんだなお前…という印象に(後で見直した4期ではわりと闇部分にスポットが当たってたけど完全に忘れてた)。だからと言ってそれが悪いわけではなく、むしろ6人の中で一番好きになってしまった…沼だった…。

 まず、分かりやすく消極的で友達がいなかったらしい主人公と「同じ独り」だったと話すところでぐっと来た。音也は主人公と違って友達は多かっただろうけど、必要以上に親密になるのは怖くて、明るさというバリアーで逆に踏み込ませないようにしていたんだろうな…と。素直に見せかけて一歩引いて冷静に見ているところもあり、しかもストレートにそれを表現するために意外と腹黒いな…と感じる発言が出ることもあるように思う。
 また、本人も言っているが、育った環境の影響からか自分が誰かに見てもらうこと・必要としてもらうことにかなり執着している。そこも一見真逆な主人公と似ているところがある(主人公は自分が苦労しても損しても、誰かの役に立つことに喜びを感じている)。そして、それを踏まえたうえで見る、去年発売のソロベストアルバムのタイトルが「I Am Here.」なの控えめに言ってやばい、やばくない?タイトル見た瞬間ヒュッ…ってなった。主人公とファンに一生見つめられ続けて人生を終えてほしいな、ホント…。


 12月のシャイニーに喧嘩を売っていく展開、プレイ当時はそこまでやるか、もうちょい考えろ!と言いたくなった。けど、上記のこともあり、主人公が彼にとって久しぶりに心の底から安心できる居場所として感じられる人だったということを考えると、想いの強さは相当なものであり、それが持ち前のまっすぐさから暴走気味にああなってしまうのも仕方ないな…と感じられた。
 もともと自信が低いタイプなのか、友情ルートの「トキヤとお似合い~」とか余命一か月騒動の「パートナーを変更~」みたいな発言とか、自分が相手の役に立てない・自分より役に立つ相手がいると思った瞬間はすぐ引いてしまう面があるが、恋愛ルートでは主人公がずっと音也に助けられたことをまっすぐに伝えているので、引く方向に音也の意識がいかなかったのもあそこまで真っ向から恋愛禁止令にぶつかった原因なのかも。そして、よくよく考えればこれは、今まで与えられた環境を受け入れてきた音也が、初めて与えられた環境に反抗したということなのでは???って思って泣いた。音也……。

 シャイニーが音也を退学にしなかったのは、最初は自分の息子(ってことだよね?)だから甘めに見たのかなと思ってもにょってたけど、6人クリアして考えると察知するセンサーの感度といい、一番厳しかったのでは?って思う。たぶん、他のルートと違って他の生徒達の前で宣言してしまったからっていうのも大きいとは思うけど、それにしてもちょっといい雰囲気になるだけで直接介入してきてたし…。たぶん、自分と同じ道を辿って欲しくなかったんだろうな…。
 スターウォーズのルークみたいに、父と同じような境遇に陥りながら、父を超えた道を選んで進んでいく息子が好きなので、色々な強引さはあるにしても展開が好き。でも、それにしてもシャイニーのしごきの内容カオスすぎません?上から大玉が落ちてくる壁を登っていくのとかドンキーコングか何か?あと、ヒマラヤにビックフット探しに行ってくるはパワーワード過ぎて思わずスクショした。

他、初見時の雑多な感想。

・音也が主人公に惹かれたところが坂を何度滑り落ちてもあきらめないところにFate/SNの棒高跳びみを感じてしまい死んだ。
・SN関連で言えば、サバイバーギルト感があるのが士郎がちらついてアレ。士郎よりだいぶマイルドだし、音也は克服して人になった感があるけれどギュッてなってしまう…。
・音也がいなくなった時に屋上にいるのに気が付くのが、友情ルートのおまけエピソードだと遅いのに、恋愛ルートのおまけエピソードだと一瞬な主人公が好き
・トキヤルートだと夏休みは泊まり込みでバイトしてるのに、主人公がパートナーだと一緒に練習してくれるのはお金を切り詰めて一緒にいてくれてるってことよね。やばい
・主人公がずっと聖川様呼びを崩さないところにじわった、めっちゃ素直か
・あと、トキヤ、アニメだとすごい近寄りがたい雰囲気だったのに、わりとぐいぐいきたので困惑した。ソングステーションの時とか、お前分かって煽ってない?みたいなとこいっぱいあるしどうした?
・友ちゃんイケメン、好き

 

トキヤ

 音也ルートは初見で大恋愛EDを見れたが、トキヤルートは初見友情EDだった。私のフィーリングで選ぶとトキヤの好みと合わない…。好感度上がる選択肢を見るに、自己犠牲的な選択肢と好意をまっすぐ伝えて甘える選択肢が良いらしい。冷たくしてるけど甘えてほしいとかお前さてはめんどくさいやつだな!(失礼)そして、クリスマス~1月はそういう意味で相当めんどくさかったね…どう考えても好き同士のカップルをやきもきしながら見守るモブと化していた。

 トキヤは、HAYATOのキャラをずっと演じていた苦しさからか、本当の自分を認めてほしい気持ちがとても強くて。本当の自分を見て!という気持ちは音也にも通じるところがあるけど、音也が理屈を考えないで無意識的に突っ走るのに対して、頭がいいゆえに自分の気持ちをしっかり理解してしまい、その結果それを無理くり封じ込めてた結果が上記のめんどくささだと思うので、めんどくさいけど嫌いじゃない。好き。しかもその音也と自分の対比に自分で言及して、嫉妬に自覚的なのが…頭いいね…という感じでサイコー(音也は意識的には理解してなくて、無意識で理解してトキヤのことを気にかけている感じがする)。
 でも、吹っ切れてしまえば、行動化が激しいのは音也と似ている部分。HAYATO引退宣言前に、信じてほしいとか言い出した時、ええ!?お前も!?まさか…となった。しかも仕事の、しかも生放送の場面でやらかしたのである意味音也よりもひやひやした。なんとかなってよかった。

 なんというか、性格も持っているものも正反対だが根っこが似てる同室組だなぁと。2人のオーディションソングがTRUST☆MY DREAMとBELIEVE☆MY VOICEなのもよき。音也の方が2人で恋人になったうえでさらにプロになるという夢を叶える俺を信じろに対して、トキヤの方は主人公が作る曲を完璧に歌える声を持っている(結果、プロにもなれるし、君も手放さない)自分を信じろで、()内を言わないところがトキヤっぽいという完全な妄想。ちなみにTrustは人そのものを、believeはその人の言葉や行動などを信じるニュアンスで使い分けるとかなんとか。音也も2番になるとbelieveを使っているって?こまけーことはいいんだよ!
 あとどちらもついておいでとついてくればいいんだって、ついてこい系の歌詞が入っているのも似たもの同士というか、何があっても本当の自分についてきてほしい想いを感じる。

 音也ルートもそうだけど、2人の組み合わせが好きなのでどっちの友情ルートもわりと好き。そのままいけばそれぞれ問題も解決しそうだし…。
 トキヤが音也につっかかっていくの、わりと小さい頃から自立せざるを得なかった立場は似ていつつも、音也は頼れる施設の仲間がいて助けられてたのに対して、トキヤは両親はいるものの離れて暮らしてて誰も頼る人がいなかったところも影響してそうな気がする(これも完全な妄想)。

 それにしても、音也ルートの恋愛ED後が高校生(中学生?)の年相応の恋愛!って感じだったので、トキヤルートではめっちゃぐいぐい来られてビビった。お前本当に16か?これが芸能人の余裕というやつ???普段のストイックな感じとのギャップがすごかった…。あ、でも好きな子に意地悪したい気持ちはすごく分かるよ。

他、初見時の雑多な感想。
・音也ルートでも思ったけど主人公の自己犠牲の強さがやばい。大丈夫だろうと思ってはいたものの、わりとあっさり自分だけ死ぬ選択をする。どうして。
HAYATOを好きになったきっかけが巨大跳び箱に挑戦し続けるやつという…音也→主人公→トキヤの棒高跳び構文(Fateから離れろ)
・このルートでも友ちゃんは神。クラスメートじゃなくて寂しかった…。
・聖川様が聖川様だったから気になってたけど、レンは神宮寺様とは呼ばれてなかった。チャラいムーブでオブラートに包みながら気遣ってくれるの好き